経営コンサルタントには「専門性が必要だ!」とよく言われる。
確かに、クライアント(問合せ者含む)からすれば、どういった経営コンサルタントなのかを知る上で、専門性が明確となっていたほうが依頼はしやすいし、探しやすい。
そう考えれば、仕事の依頼を獲得するために経営コンサルタントは専門性を磨き、そしてそれを打ち出すことが肝要であるといえる。
ただし、これはあくまで入り口の話。
つまり、依頼しやすい、相談しやすいようにそういった専門性を磨くことは有効であるにしても、実際の依頼内容というのはまったくもって専門外のこともことのほか多い。
経営コンサルタントの重要な能力として「ヒアリング力」がある。顧客(あるいは顧客となり得る人)は、自社の問題を予め明確に把握しているとは必ずしもいえず、むしろ、ヒアリングを進める中で当初の問題点が「顧客の思い込み」であることも少なくない。