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コンサルタントの現実

暇の恐怖と将来への不安

経営コンサルタントにとって、まさに暇に対する恐怖は驚くほど大きいといえる。特に、死ぬほど忙しい時期を乗り越えて、自分の中では一皮向けたと思った時にやってくる暇な時期は恐怖そのもの以外の何者でもない。

もちろん、これらの話は経営コンサルタントだけではなく、自営業者であれば同じような恐怖を抱えているのは同じことである。

しかし、経営コンサルタントの場合には商品やサービスは「自分自身」であって、暇ということは自分自身に対する評価と直結して考えることが可能である。

自営業者であれば誰でも暇な時間・暇な時期というのは恐怖感でいっぱいである。経営コンサルタントの場合にはそれが極度化する職業でもある。

だからこそ、余計に辛い。

特に、暇ということは端的に言えば「仕事がない」ということであり、将来のことを考えても非常に心配となることが多い。

一般企業の正社員であれば、暇であることは潰れないような優良企業を前提に考えれば非常にうれしい限り。残業代もつかないような時代にあっては、できるだけ仕事は暇でありたいと思う。

一方、経営コンサルタントの場合には、できるだけ仕事を確保しておかないと自分の収入に直結するだけに非常に怖いわけだ。

ただし、経営コンサルタントの場合には誰に管理されているわけでもなければ指図を受けることもない。つまり、すべては自分の自由の範囲内にある。

ここが勤め人とは異なるところなので、隣の芝生は青いという状況でもあるといえる。

いずれにしても、どんなに多忙な経営コンサルタントであっても、暇になる時期やタイミングと言うのは存在してる。

まずは、それをしっかりと念頭に置いておくことが必要だ。

どんないに忙しそうな売れっ子経営コンサルタントであっても、暇なときは徹底的に暇なのである。これが現実である。

だとすると、それを前提に置いておいて、暇な時期に将来を悲観するのではなく、将来に向けてその時に何をするのかの方が重要なはずである。

営業活動を行って今後の仕事への種をまいておくと言う考え方もあるし、充電の時間だと割り切って知識修得や自分の棚卸しをしておくという考え方もある。

いずれの方法が良い悪いということではなく、自分の将来にとって何が優先順位が高いのかという判断基準で考えておくことがポイントになるだろう。

周りを見ていると、忙しいときは死ぬほど忙しく、暇なときは死ぬほど暇という状況を繰り返している経営コンサルタントが多いようである。ずっと忙しいという極めて多忙な売れっ子もいなければ、ずっと暇というゾンビみたいな経営コンサルタントも存在しない。

経営コンサルタントというのはどうしても仕事に偏りが出てくるものなのであろう。それはそれで受け止めて、暇な時期に何をするのかということは検討しておいたほうがよいだろう。

こういった時期にシャカリキになって営業活動を行っても、それほど高い効果を得ることができないというケースが大半である。

であれば、暇な時はどんなに売れっ子の経営コンサルタントであっての存在するのであるから、その時に何をするのかで自分の成長と今後の仕事が決まると言うぐらいのイメージを持っておく必要がある。

この暇な期間の使い方も、経営コンサルタントにとっては重要なポイントになると考えて良い。

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