東北地方を中心とする震災の影響はかなり深刻だ。
それは、経営コンサルタントにとっても例外ではない。
- 新入社員研修が延期あるいは中止
- 顧問契約を一旦凍結
- 講演活動等の自粛
など、挙げるとキリがない。
経営コンサルタントは講師として講演や研修を依頼されることが多い。むしろ、講演や研修を収益の柱にしている経営コンサルタントも少なくないのだ。
4月から目白押しだった新入社員研修は相次いで中止となった。これは、東北地域では新入社員の採用見送りが生じたこともある。
また、関東を中心とした大規模停電の影響で、会場が使用できなくなったこと、あるいは、会場そのものが余震を警戒してクローズしたことなどが理由としてある。
また、講演やセミナーは自粛が相次ぎ、延期または中止となった。延期と言っても、その時点で次候補日が決定していないとすれば、それはほぼ中止とみてよいだろう。
また、経営コンサルタントの仕事だけがなくなったわけではなく、多くの企業で仕事は減少している。そのため、経営コンサルタントに払うお金は削減ということで、顧問契約の見直しなどもあった。
結果的に、経営コンサルタントは苦境に立たされている。
このような非常事態の時に、取るべき策は2つ。
1つは仕事を探して営業を行う。もう一つは「諦める」。
諦めることが良いとは言わないが、今はいろいろと動いても妙案はないといえる。まだまだ自粛ムード漂い、企業側も慎重だ。
そこで、経営コンサルタントは次の繁忙期に向けて「知識吸収」に励むというのはどうだろう?
普段は業務で忙しくほとんど勉強をする機会などないはずだ。こういった時間を、勉強する時間に充ててみる。
10月からは消費の持ち直しが予測されるし、12月からは本格的な景気の拡大に乗るだろう。そこからまた経営コンサルタントの出番はあるはずだ。
今は種まきの時期と割り切ることも大切だろう。
たまには自分の時間を過ごしてみる。そんなことも経営コンサルタントには必要なのだといえる。
これから忙しくなることが想定されるのだから、今は充電の時期。
今、何をするかで今後の活動・活躍の幅が決まるのだ。