プロの経営コンサルタントには特段の定義はない。ただ、経営コンサルタントとしてお金をもらう以上はプロである必要がある。
つまり、お金という対価をもらうということは、「プロである」と言うことだ。その意味で、プロの経営コンサルタント、すなわちプロコンとは、新米・若手・経験の有無、など問わずにお金をもらっている人はプロコンなのである。
経営コンサルタント同士の視点見れば、あの経営コンサルタントはプロコン、あの人はセミコン、など様々なランクのようなものが存在するかも知れない。しかし、経営コンサルタントが相手にするのはクライアントである。クライアントからすれば、新米だろうが若手だろうが経験者だろうが関係ない。
お金を払う経営コンサルトは全てがプロのコンサルタントだと思っている。
そうだとすると、お金をもらっている経営コンサルタントは全てがプロコンという位置付けになる。
しかし、経験の浅い若手や新米の経営コンサルタントは、経営コンサルタントの中においてはとてもプロコンだとは言えまい。昨日からプロコンになった人と、40年のキャリアがあるプロコンとでは、同じプロコンであってもキャリアに差があるというのは明らかである。
この点、新米・若手のプロコンはどうすれば良いのか?はるかに経験が乏しく、知識もまだまだ浅い、そんな場合にはどういった考え方を持てばよいのか。
それは、簡単である。
プロ意識を持つこと、ただそれだけである。
経験値等を考慮するならば、同じプロコン同士が揃えばとてもプロではない新米や若手のプロコン。
しかし、そんなプロコンになりたてのプロコンでも、プロ根性は持つことができる。限られた経験や知識の中でも、自分はプロコンだと思うことはできる。
そのように明確に思い、そして自信を持つことができれば、いずれは本質的なプロコンへと成長するチャンスがある。
クライアントに心配を掛けてしまうというプロコンがもっとも最悪なのだ。プロコンは常にプロでなければいけない。そのためには、足りない経験や知識を補う方法として、自分はプロコンだという意識をしっかりと持つことが必要なのだ。