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コンサルタントの知識

知恵と知識の経営コンサルタント

経営コンサルタントは「忙しい経営者の代わりに勉強する」ということがあります。会社の規模を問わず、経営者、すなわち社長は毎日忙しい日々を過ごしています。勉強はしたくても、そんな時間はないというのが本音の人もたくさんいるはずです。

そういった経営者に代わって知識を得るために勉強するのが経営コンサルタントでもあります。経営コンサルタントは、いわば知識を吸収し、それを情報として提供する。そこに価値があると言えるのです。

しかし、経営コンサルタントでも、知識を吸収するのは「本」や「インターネット」が主であり、いわばどこにでも転がっている情報です。それらを体系的に知識として補充する。でも、誰でも知っている知識や、誰でも調べることができる知識をひけらかしても経営コンサルタントの真髄とは言えません。

経営コンサルタントに求められているのは、知識の結合や分割であり、その企業に対して適切なタイミングで、適切な情報を応用的に提供することができるスキルです。

どんなにたくさんの知識が経営コンサルタントにあっても、それをいきなり全て情報提供されたとしたら会社の社長はどうなるか?混乱するだけでしょう。

そうではなく、適切なタイミングに、適切な情報を与えてくれる経営コンサルタントに価値があるのです。

そして、もっと言えば本に書いてある知識など誰も求めていません。それらの知識を結合し、分割し、複雑に組み合わせ、かつ端的なものにすることができる。そして、それは実務としっかりと結びついている。これが、知恵です。

知識は誰でも学ぶことができますが、知恵は知識を実際に活用したり、実践的に考えたり、様々な切り口で活用しなければ習得することはできません。経営コンサルタントに求められているものは単なる知識ではなく、現場で使える「知恵」なのです。

そこに価値があるから、クライアントは高いお金を払うわけで、それがさらに経営コンサルタントの知識や知恵を増幅させていきます。

経営コンサルタントは日々勉強するものだと言われますが、それは、知識を知恵に変えるという作業がいかに大切で、そして、経営コンサルタントといえども難しいものであると言うことを物語っています。

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