コンサルタントのとって、年齢というのは結構重要なものである。
その理由は、コンサルタントの年齢によって顧客となり得る「クライアントの年齢」が決まるからである。
結論を言えば、コンサルタントの年齢プラスマイナス10歳がクライアントの年齢である。
この関係式は何を意味しているのかといえば、コンサルタント自身の年齢によって、クライアントになりうる顧客の年齢が決まるということである。
若いコンサルタントであれば、中小企業などの古参の経営者から「舐められて困っている」という話を良く聞く。しかし、それは当然なのである。
そもそも、クライアントとすべき顧客ターゲットを見誤っている。経営コンサルタントの守備範囲は、自分の年齢をしっかりと考慮しなければならない。
一方、ベテランの経営コンサルタントは最近の若い経営者は・・・と言っているのを耳にするが、これとて同じことだ。自分のターゲットとすべきクライアントからズレが生じている証拠である。
経営コンサルタントは、自分の専門分野を絞るのが重要であるといわれる。
例えば、IT系に特化したとする。この場合、ITに興味のある全クライアントがターゲットになるかというと、必ずしもそういうことではない。
クライアントの年齢も同時にターゲティングする必要があるのだ。
マーケティングを勉強すれば、ターゲットの絞り込みは複数の基準で絞り込むということが大前提であるはず。しかし、コンサルタントは自分のターゲットを広く取りすぎてしまう傾向にあるようだ。
専門性+年齢+(地域)・・など、少なくても2つか3つの絞込みが必要である。
30歳の経営コンサルタントであれば、若いからといって嘆く必要はない。仮にIT系に特化したとすれば、IT系の中小企業・大企業の社長も若い。そういった、専門性と自分の年齢を考慮して活動を行えば、ストレスなく顧客を見つけることができるようになる。
どんなに若手から支持を受ける経営コンサルタントでも、年配のクライアントからは受けが悪いということはあり得る。
また、年配のクライアントから圧倒的な支持を受ける経営コンサルタントが、若い社長などからすれば「古い」と言われることもある。
経営コンサルタントには、対象とすべき顧客ターゲットの年齢があるのだ。