2013年も始まっていますが、2012年の様子を振り返ってみます。
コンサルタント業界はかなり厳しいというのが現状のようで、年配のコンサルタント、特に個人やフリーで経営コンサルタントを行っている方はたいへんだったようです。
たとえば、中小企業診断士という資格がありますが、独立してコンサルティングを本業として生計を立てているのはごく僅かで、一部は「年金診断士」と揶揄されるような状況となっています。
資格は違いますが、行政書士という資格がありますが、行政書士の世界ではよくこんなことが言われています。
・「あなたの職業は?」 ⇒ 行政書士です。
・「で、何して食べてんの?」 ⇒フリーターです。
というように、本業だけでは生活することが難しいため、本当に何をしているのかを知ろうと思ったら、職業を2回聞かなければいけないということです。
経営コンサルタントもその人が本質的に何を行っているのかを知ろうとしたら、2回、あるいは3回ほど聞かなければ、正確に何をしているのかはわからないというのが正直なところです。
インターネットが普及するにつれて、よくも悪くも情報開示が遅れていた、あるいは謎に包まれていた経営コンサルタントという職業がいろいろな意味でオープンになってきました。
営業力が物を言う時代へ
どんなに良い商品でもそれを知らなければ売ることも買うこともできない、というのは真理でしょう。
ならば、経営コンサルタントも、いくら優秀であってもそれを知らすことができるかどうかで明暗を分けるという時代になってきたといえます。
もちろん、インターネットがすべてということではありませんが、経営コンサルタントを身近に知っている人というのはそんなにいませんよね?たとえば、歯医者を紹介してもらおうと思えば、誰かに聞けばおすすめの歯医者を紹介してくれることがあるでしょう。でも、経営コンサルタントが身近にいるという人はそれほど多いとは思えません。そもそも、経営コンサルタントを使わないでがんばっている経営者のほうが多いわけですから。
自分をどう見せ、どう売り込むか。
経営コンサルタントの世界は、営業力が勝負の時代になりつつあります。
2013年はまだまだインターネットというインフラを武器に、多くの経営コンサルタントが誕生してくると思います。
一方で、情報を探している消費者、すなわち検索者の目もかなり超えてきたという事実もあります。
有象無象している業界ですが、そろそろ、本物だけが生き残る時代に入ってくることもまた事実でしょう。
いずれにしても、経営コンサルタントとして新規参入しようと考えている人は、チャンスの時代だと思います。
一方で、既存の経営コンサルタントは、いかに情報を発信しながら信頼を高めていくのかということを考えていかなければ、競争には勝つことはできません。
まさに競争の時代に突入しているのです。