経営コンサルタントの仕事は多岐にわたりますが、経営コンサルティングという業務があります。これは、経営コンサルタントして中核的な業務であり、簡単に言えばクライアント企業の経営支援のことです。
経営コンサルティングの内容は多岐に渡るのが特徴で、例えば、売上を上げるための支援を行うとします。しかし、売上を上げるためには、様々な要素が絡み合っているので、問題を特定したり、その問題の原因を抜き出したり、それが様々に並行したり交錯したり・・・一筋縄ではいきません。
そのため、単に売上を上げたいといっても、様々な支援が必要になるわけです。結果的に、多くの時間と多くのお金が掛かってくることが大半です。
たったの1ヶ月で売上が上がるということも有り得ますが、通常はそんなに簡単ではありません。経営コンサルタントは魔法使いでもなければ、天使でもありません。
できることは限られています。早く成果を出すことができるときと言うのは、その事象を引き起こしている問題や原因が確実かつ明確な場合に限定されるでしょう。
かなりの長い時間にわたって共に売上を上げるという目的を持ってコンサルティングを行うとすれば、依頼企業と経営コンサルタントの信頼関係は深いものになります。
だからこそ、様々な困難にぶち当たったとき、お互いの知恵を結集し、そして協力関係を強固にすることで、共に売上を上げると言う目的に邁進することができる。結果的に、売上を上げることができれば、依頼企業であるクライアントは大きな成果を手にすることができ、今後の成長を加速することができます。
さらに、そのコンサルティングを行う過程においてコンサルタントと共に考えたプロセスは当該企業のノウハウとなり、今後同じようなことが生じれば、それをケースとして当該企業が自ら問題解決を行うことも可能になります。これが、企業の成長なのです。
一方、経営コンサルタントも、その支援によって様々なスキルを身につけることができます。実際のケーススタディーとして頭に情報がインプットされますので、今後の業務に大きく役立つことは明らかです。もちろん、それ以外にもたくさんの知識やスキルなどを習得することができます。これは、経験として今後一生にわたって使うことができる強力なものです。
そうだとすれば、経営コンサルティングと言うのは依頼企業にも経営コンサルタントにも大きなメリットをもたらすと言うことが言えそうです。もちろん、お金を払うのはクライアント側ですが、クライアントはそのお金以上の成果を手に入れることができます。そして、お金をもらう側の経営コンサルタントも、お金以上の知識や経験を実践で習得することができる。
このようなWINWINの関係が、経営コンサルティングの本質と言えるでしょう。