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コンサルタントの世界

説得力を持たせるために【経験主義】

経営コンサルタントになれば多くの人に「情報を伝える」という業務が増えてくる。特定の少数の場合もあれば、講演やセミナーなど数百人が集まる場合もあり、さまざまなシーンが想定される。

いずれにしても、人に何かを伝えるという職業であるということは否めない。経営コンサルタントというのは自分で何かをするということではなく、人に知識などを提供して行動してもらう。

あくまで行動に起こすのはクライアントや話を聞いた受けての側であって、コンサルタント自身ではない。

そう考えると、経営コンサルタントの語る内容というのは一定の影響力を持つことになる。しかし、コンサルタントであれば誰でも影響力を持つということではない。影響力を行使するためには、そのコンサルタントの「経験」に大きく依存するところがある。

どんなに学があっても、机上の空論しか知らなければ聞き手にそれほどの説得力を与えることはできない。実際にどのような経験をして、どのような行動をしてきたのかというバックボーンたる経験・実績があってはじめて聞き手に影響を及ぼすことになる。

理由理屈たる理論は勉強すれば誰でも習得することができる。普段は忙しい社長の代わりとしてそういったことを勉強して知識提供するという面ももちろん必要である。

しかし、それだけではコンサルタントしては完全な形ではないだろう。なぜならば、知識提供というのは学者などの専門領域であって、コンサルタントはもう一歩踏み込む必要がある。

それは、個別の企業に対して影響力を与えること。

企業の状況に応じて最適な情報を提供するのがまさに経営コンサルティングである。(実態としてはどこの企業も似た問題に遭遇しているので、同じような内容の案件が多いのだが)

経営コンサルティングのみならず、相手に説得力を持たせるためには、自分の経験がものをいう。それも単一的な経験ではなく、複合的な広い経験であれば余計にベターである。

実務家が経営コンサルタントに転向することが多いのは「経験」というものが価値を有することを物語っている。

あなたには価値ある経験は存在するだろうか?

その経験が実はお金になるということだ。それが、コンサルタントの世界なのである。

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