ビジネス系の女性のみならず、多くの女性から支持を得ている勝間和代さん。著作も多く、一冊ぐらいは読んだことがある人も多いだろう。
勝間さんは、公認会計士・経済評論家という肩書きがメインとなっているが、実は「中小企業診断士」でもある。しかし、自身が中小企業診断士であることは最近はあまり言わなくなったようだ。
昔の著書には中小企業診断士であることが語られている。一発で合格したということであるが、当然と見るのが普通だろう。中小企業診断士は2次試験にはまっている受験生も多いのだが・・・。
ところで、なぜ中小企業診断士という資格名を肩書きとして使わないのだろうか?それは「意味がないから」と考えるのが妥当だろう。
もちろん、中小企業診断士という資格が役に立たないということではなく、あくまで今の彼女にとって役に立たないということ。資格は使えるか使えないかはそのシーンによって異なる。それは、人生のステージかも知れないし、あるいは場所にもよるだろう。
いずれにしても今の彼女には必要ないということだ。
著名な経営コンサルタントでも中小企業診断士であることを明確に示さない人が多い。中小企業診断士であることが足かせになる場合も多いからだ。というのも、仕事によっては中小企業診断士の報酬が決められていることがあり、この場合には新米の中小企業診断士だろうが、著名な中小企業診断士だろうが報酬額が一定となる。
このように資格によって報酬や自分の価値を横並びにされないように、敢えて公言しない経営コンサルタントも多いのである。
しかし中小企業診断士には更新が必要だ。5年間で理論と実務のポイントを稼がなくてはならない。勝間さんは更新をしないのか、あるいは更新するとしたら理論講習を受講していることになるが・・・。あなたが中小企業診断士であれば、どこかで本物の勝間和代さんに更新研修で一緒になる可能性があるかもしれない。
そんな時、ミーハー的に接するのか、あるいは同業者として同じ目線で接するのか、なんとも難しい選択をしなければならない。