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コンサルタントの現実

指導から支援する経営コンサルタントへ

経営コンサルタントといえば、「先生」というイメージがある。実際、現場に行くと先生扱いされるわけであるが、実際には経営コンサルタントの位置付けも変わりつつあるのが現実だ。

従来までは経営コンサルタントが経営者や企業に対して「指導する」という考え方が支配的であった。その意味でどちらかというと、上から何かを教えるというニュアンスになる。

一方、最近はそういった指導という考え方ではなく、「支援する」というニュアンスに変わってきている。

そもそも、中小企業診断士関係の法律が改正された際に、「指導法」という考え方が「支援法」に大きく変わったことがあったが、その流れを汲んでいるものと想定される。

先生というのは表に出ながら指導を進めていくようなイメージがあるが、支援というのはむしろ裏方的な存在として経営者の影で支えるというイメージがある。

そもそも、経営コンサルタントというのは媒介者であって、自分が表に出るものではない。

また、企業や経営者から雇用されているわけでもなく(短期的に雇用関係になり得る可能性もあるが)、あくまで影武者的な存在であるというのも事実である。

そういったことを考えれば、指導よりも支援という言葉の方が確かにしっくりするということもできる。

いずれにしても必要なのは企業の業績向上に貢献することであって、そのためには企業の本質的な問題解決を行なうことが求められる。

本質というのは「見えにくい」ものであり、表面化していることは少ない。その意味でも、指導するという言葉よりも支援するという本質を見抜くスタイルの方が経営コンサルタントにはマッチするだろう。

経営コンサルタントを取り巻く環境もどんどん変わりつつある。

自分なりのスタイルをしっかりと持ち、企業に貢献していくということが今後は益々求められていくだろうし、それができない(環境に適合できない)経営コンサルタントは活躍の場が縮小していくだろう。

経営コンサルタントにも変革が求められている時代であるといえる。

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