インターネットの到来はコンサル業界に革命的なことをもたらしたと言える。
従来までのコンサルタント業というのは、なかなか宣伝も難しく、口コミや雑誌、書籍などで徐々に知名度を高めていくというのが常套手段であった。
これらは、広告規制が著しかった医師・弁護士・税理士などにも共通している。しかし、最近ではインターネットの普及によって士業を取り巻く環境は大きく激変した。
そもそもコンサルタントというのは、誰でもそれを名乗れば「成立」する世界。
特に必要な資格もなければ、特殊な能力を必要とするわけでもない。その道、あるいは特定の何かの専門家であればコンサルタントなのである。
つまり、誰でもコンサルタントになることは可能であるし、誰もがコンサルタントなのだ。
従来までは、仮に誰もがコンサルタントであっても、それを広く知らしめるために限定されていたという状況があったため、活躍するコンサルタントは一部に限定されていた。
しかし、インターネットの普及はその最もネックとなっていた障壁を完全に取り払い、誰もがコンサルタントして活躍するインフラを整備しつつある。
まさに、コンサル戦国時代の到来である。
IT系コンサルと検索をしてみれば、20歳ぐらいの若手ITコンサルタントがウヨウヨとひしめきあう激戦区となり、単にコンサルタントと検索をしてみれば驚くほどの数の検索数がヒットする。
こういった環境変化をチャンスと捉えることもできるし、ピンチと捉えることもできる。
新規参入者(新参者)にとっては、そのほとんどがチャンスであるし、古参のコンサルタントからすればピンチであるともいえる。
コンサルタント戦国時代はいつまで続くのか?
その答えは不明ながらも、一つだけ明らかに言えることがある。
それは、「最終的には本物しか残らない」という原理原則である。
何が本物で何が偽者か、その定義は曖昧であるが、いずれにしてもいつの時代も残ってきたのは「本物」なのである。
戦国時代は乱立の時代。
これからは徐々に統治、つまりは戦いに勝つ者と敗れる者が明確になってきそうだ。
残ったコンサルタントが本物なのである。