経営コンサルタントは、魔法使いではない。
そこを勘違いしている経営コンサルタントはあまりいないと思うが、依頼側のクライアントにはそういった人が多いのだ。
経営コンサルタントに頼めば「素晴らしいアイディアが出てくる」「売上を増やしてくれる」そんな関心事を抱いている。あたかもコンサルタントを紙のように崇拝するクライアントまで存在しているが、それは過度な期待をしすぎである。
そういった幻想を抱かせてしまう経営コンサルタントも問題があるといえばあるのであるが。
経営コンサルタントは「整理」する能力に長けている。
つまり、経営者が考えていることは一般的にゴチャゴチャしてしまっていることが多い。経営コンサルタントはそういったゴチャゴチャしている経営者の交通整理を行なうことがメインとなる。
経営コンサルタントがアイディアを出すのではなく、経営コンサルタントは経営者の頭の中を整理しながら、適切な方向に導いていくことがポイントなのだ。
その意味で、経営コンサルタントに求められるのは整理能力であり、それを可能とするのがさまざまなフレームワークである。
フレームワークを用いて経営者の頭の中を共に整理していく。これが経営コンサルタントの役目と言ってもよいだろう。
その過程で、さまざまな知識が経営コンサルタントには求められることになるのだ。