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コンサルタントの知識

コンプライアンス違反事例集を欲しがる理由

コンプライアンスとは、法令遵守(順守)と訳され、大企業を中心に対策が急務となっている。

そもそも、日本におけるコンプライアンスの考え方は広く、単に法令のみならず、価値観や倫理、慣習なども含むのだから非常に厄介である。

とはいえ、コンプライアンスに対する意識を高める要素になったのは「会社法」と「インターネット」の2つが大きいだろう。

商法から会社法への改正によって、いわゆる大会社はコンプライアンス対策の必要性が明記された。また、インターネットの普及によって、消費者がより情報に敏感になり、また、情報を流すことも簡単になった。

つまり、消費者の多くが過敏になっているということ。

しかし、コンプライアンス対策や教育というのは一筋縄ではいかない。というのも、単に法令を守るということだけではなく、価値観・倫理などもその対象になるとすれば、企業の文化や風土といったものも少なからず影響を与えることが当然だからだ。

だから、画一的な教育内容ではなく、各企業単位でのコンプライアンスのあり方を考慮しながら、あるいは模索しながらコンプライアンスを考えていく必要がある。

コンプライアンス違反事例集が人気だという。

⇒ コンプライアンス違反事例集(社内研修で利用可能)

事例のニーズが高いということは、どの企業もいったいどういったものがコンプライアンス違反になるのか、まだ思慮中であるということだ。そのため、違反事例を参考に、自社独自のコンプライアンス教育やコンプライアンスマニュアルの作成を行っているのだろう。

コンプライアンスに関してはまだまだ注目の必要がありそうで、大企業での対策が一巡すれば、続いて中小企業へと波及するのは必須であるといえる。