経営コンサルタントは、やってみると分かるのであるが、本当に業務は過酷の一言に尽きる。かなり忙しいのである。
このご時世、忙しいのは大変ありがたいことだが、多くの経営コンサルタントはハードなスケジュールをこなしていると言える。経営コンサルティング、講演、研修、執筆など、経営コンサルタントが携わる業務は多岐にわたるが、いずれも基本は「肉体労働」であり、体力を消耗する。
まさに身体が資本であり、タフでなければ務まらない。
そうは言っても、まだ独り身であればそれほど大きな心配はない。友達が減るぐらいだ。とても友人と会っている時間などはなく、友達が減ることは必至。これはこれで仕方がないと割り切って、将来のためにガムシャラに働くのも一つだ。その経験が無駄になることはないし、いずれ大きな花を咲かすことになる。
特に、若いうちは体力・気力・精神力共に充実しているため、ある程度の無理も大丈夫だ。経営コンサルタントは、年齢に応じてその時しか経験することができないということも少なくない。その意味で、若いうちはチャンスがあれば何でもやっておくのが良いだろう。
経営コンサルタントは、修行の時期とも言われるが最初からそれほど多くの仕事が回ってくるわけではない。せっかく独立したのに、あるいはフリーで活躍しようと思ったのに、思うように仕事を受注できずに結局サラリーマンに戻ると言う経営コンサルタントも実は多い。
経営コンサルタントの仕事は、一部の経営コンサルタントに集中する傾向があり、その意味で偏りがあるといえる。それは、経営コンサルタントと言う職業が、サービス業であり、提供するサービスが無形であることから、使ってみなければ分からないということが大きな理由だ。
企業からすればそれなりの報酬を支払うことになるため、失敗は許されない。結果的に、信頼などがある無難な経営コンサルタントに依頼をしようとする。
日本人は、昔からある者、古くからやっているものに「信頼」を抱きやすい。そのため、善し悪しは別として、古参の経営コンサルタントに仕事の依頼が多く舞い込む構造になっている。特に、地方に行けばその傾向は顕著で、昔から「あの先生」という構図ができている。
最近、企業の人材育成ニーズが高まっている。企業はそもそも人の集合体であり、人なくして企業の繁栄はない。バブル期にももちろん人の力は重要であったはずであるが、一方で異常なまでの景気過熱がそれを隠していた面もある。
不景気になった昨今、人材育成の遅れが生じたがために業績低迷を余儀なくされている企業も多い。また、固定資産などの過剰投資は控える傾向にあり、その分の予算を人材育成に投下する企業が増えている。
そういった経緯もあり、どこの企業も人材育成に躍起になっているのだ。企業からの研修依頼は増加傾向で、経営コンサルタントに研修講師・セミナー講師の依頼が舞い込むことが増えている。
研修を専門的に行っている講師も少なくないが、それはあくまで研修に特化している場合が一般的だ。コミュニケーションやマナーなど、どこの企業でも普遍的に必要とされる研修を主に扱っている。
一方、経営コンサルタントへ依頼の研修とは、まさに問題解決型研修である。
経営コンサルタントの歴史は日本ではまだまだ浅い。そのため、料金体系も不透明であり、コンサルティングサービスも体系化されているわけではない。クライアント(経営コンサルタントに依頼する企業)も経営コンサルタントとの付き合い方・接し方については戸惑う部分も多いようだ。
アメリカでは経営コンサルタントのコンサルティングサービスなどは一般的になりつつある。日本の企業はまだまだ情報や支援をお金で買うという風潮・意識は薄い。そのため、経営コンサルティングは未発展の途上にある。
経営コンサルタントも試行錯誤というのが現状だ。もちろん、今後コンサルティングサービスが一般的になったとしても、様々なやり方・方法があるのは否定できないし、それが経営コンサルタントの差別化につながると言う考え方もできる。
ただし、経営コンサルタントの本質は無視してはいけないだろう。
大御所の経営コンサルタントと若手の経営コンサルタントの違いとは何か。若手はITなど斬新な切り口で成功事例を持った経営コンサルタントが多いよう傾向にある。
最新のトレンドを押さえ、新たな情報の切り口を持っている。そういった意味で、IT業界や若い経営者からの支持は高い。そして、最近活躍している経営コンサルタントは、自分の経験(ビジネスでの成功体験)を基にコンサルティングを活動を行っているようだ。だから、専門的な説得力がある。
一方、大御所の経営コンサルタントは、その膨大な知識という意味で群を抜いている。経営コンサルタントにとって、知識は極めて重要だ。
結論からいえば、どこの企業も同じようなことで迷い・失敗し・課題を抱えている。こういったことをベテランの経営コンサルタントは瞬時に把握することができる。大御所の経営コンサルタントであれば、経営者と数分話をしただけで、その企業も問題点や課題、どうすれば良いのかを見破ってしまう。
あかたもそれは魔法使いのようである。