経営コンサルタントに限ったことではないが、報酬をもらう以上は「プロ」でなければならない。クライアント(顧客)は相手が新米だろうが、ベテランだろうが、報酬たるお金を払う以上はその対価を求める。
新米だからと言って、報酬と交換する対価のレベルが低いと言うことでは済まされない。もちろん、クライアントは新米と言う前提である程度は割り引きして考慮してくれるかも知れないが、そもそもそれに甘えていては経営コンサルタントして今後の活躍が危ぶまれることになる。
基本的には、報酬をもらう以上は自分はプロでなくてはいけない。これは、自分自身を売り物にする職業では必須の条件となる。
一方、現実的には昨日から経営コンサルタントになって開業した経営コンサルタントと、30年現場を見て活躍している経営コンサルタントは仮にプロだとしても同じレベルかと言えばそうとはいえない。
やはり、新米は新米であって、ベテラン以上と言うことではない。しかし、クライアントからすれば両者は共にプロであると思っている。
だから、新米経営コンサルタントでも、自分に自信を持つことが重要だ。
民間企業において、「口コミ」の存在は非常に重要である。自分でいくら良い!と言っても、それはあくまで本人が言っているだけの話。真実性も薄いし、多くの人は単なる誇大宣伝だと思うだろう。
一方、人を介在した情報は信憑性を増すことになる。ましてや、自分が信頼している人から言われたことは、余計に真実味を持って受け入れられる。
新聞などにパブリシティとして掲載されることも同様だ。新聞が持つ信頼性が、そこに記事として紹介されることによってその信憑性を担保する。企業の製品やサービスがテレビや新聞で紹介されるや否や、ブームになるというのは周知の通り。
同様に、権威のある人間からの推奨も極めて高い効果を持つ。タレント愛用品などというのも、ブームに火をつける要因となる。タレントと言う信頼性がそこにあるからで、あのタレントが使っているのならば安心だという心理がある。
上記のように、人の口コミは非常にインパクトを持つのであれが、実は経営コンサルタントの場合には優秀であればあるほど、口コミが起こりにくい。通常であれば、良いものであればあるほど口コミになるのに、なぜ逆の反応が出てくるのか。
経営コンサルタントの歴史は日本ではまだまだ浅い。そのため、料金体系も不透明であり、コンサルティングサービスも体系化されているわけではない。クライアント(経営コンサルタントに依頼する企業)も経営コンサルタントとの付き合い方・接し方については戸惑う部分も多いようだ。
アメリカでは経営コンサルタントのコンサルティングサービスなどは一般的になりつつある。日本の企業はまだまだ情報や支援をお金で買うという風潮・意識は薄い。そのため、経営コンサルティングは未発展の途上にある。
経営コンサルタントも試行錯誤というのが現状だ。もちろん、今後コンサルティングサービスが一般的になったとしても、様々なやり方・方法があるのは否定できないし、それが経営コンサルタントの差別化につながると言う考え方もできる。
ただし、経営コンサルタントの本質は無視してはいけないだろう。
大御所の経営コンサルタントと若手の経営コンサルタントの違いとは何か。若手はITなど斬新な切り口で成功事例を持った経営コンサルタントが多いよう傾向にある。
最新のトレンドを押さえ、新たな情報の切り口を持っている。そういった意味で、IT業界や若い経営者からの支持は高い。そして、最近活躍している経営コンサルタントは、自分の経験(ビジネスでの成功体験)を基にコンサルティングを活動を行っているようだ。だから、専門的な説得力がある。
一方、大御所の経営コンサルタントは、その膨大な知識という意味で群を抜いている。経営コンサルタントにとって、知識は極めて重要だ。
結論からいえば、どこの企業も同じようなことで迷い・失敗し・課題を抱えている。こういったことをベテランの経営コンサルタントは瞬時に把握することができる。大御所の経営コンサルタントであれば、経営者と数分話をしただけで、その企業も問題点や課題、どうすれば良いのかを見破ってしまう。
あかたもそれは魔法使いのようである。
経営コンサルタントの仕事は経営コンサルティングはもちろん、その他講演や研修、執筆、調査など様々な分野が存在する。全てを行っている経営コンサルタントもいるし、専門分野を絞り込み、何からの業務に特化している場合もある。
若手の経営コンサルタントであれば、最初は仕事を選ぶことなく、様々な業務にあたるのが賢明だ。そうすることで、自分自身に幅が出てくるし、様々な知識を得ることもできる。
一方で、自分が将来的にどのような経営コンサルタントになりたいのかということを早いうちから決めておくことも大切だ。
経営コンサルタントがクライアント企業にアドバイスする時に、口を酸っぱくして言うのが、「目標を決めましょう」という一言だ。大企業になれば、経営計画や事業計画という形でしっかりと毎年、あるいは四半期単位で計画を組んでいる。ただ、中小企業始め多くの企業が計画と言う概念をそれほど重視していない。
そのため、経営コンサルタントは目標設定、計画策定の重要性を説く。
一方、自分自身の目標設定・計画策定ができている経営コンサルタントは果たしてどのくらいいるだろうか。