一般的に、ビジネスと遊びと言うのはある程度は明確に切り分けを行うことができるはずです。しかし、経営コンサルタントと言う職業においては、その切り分けは微妙で、もっと言えば切り分けをする必要もありません。
すなわち、遊びも仕事の一種ということなのです。経営コンサルタントと言うのは、どんなことにも興味を持つことが重要です。それが、今後のコンサルティング業務に役立つということは少なくありません。
多くの経営コンサルタントは、好奇心が旺盛で、そして、何事にもチャレンジするタイプの人が多いように思えます。ただし、それを単なる遊びとして消化してしまうのか、あるいは、自分の中に知識や体験として「蓄積」するのか、そこが異なるところです。
単なる費用として捉えてしまえば、遊びは遊びですが、その遊びの中に何らかの価値を見出す。そうすれば、単なる遊びが「投資」へと変換されます。
ディズニーランドへ単に遊びに行くのではなく、ディズニーランドを経営者の視点で見てみる。そうすれば、日本最高の対応だったり、ビジネスの仕組みだったりと言うことが見えてくる。
新しいラーメン屋でラーメンを食べてみる。単に食べるだけなら、自分の欲求を満たすだけで終わりですが、接客対応やディスプレイ、そんな細かいところに注意しながら見てみる。必ず新たな発見があります。
経営コンサルタントは、様々な事例や、現在の世の中で何が受け入れられているのか、何が人気があるのか、それはどうしてか、今後どうすればよいのか、そんな様々な視点が非常になるのです。
そのため、一流のコンサルタントは遊びも派手ですし、遊びを単なる遊びで終わらすことはありません。遊びの中にも、その先に繋がるものをイメージしている。
日々の生活の中には、コンサルティングに必要な知識や視点、ものの考え方などが豊富に詰まっている。
そして、経営コンサルティングを行う立場ではなく、生活者=消費者の視点で様々なものを見たり感じたりしてみる。そうすることで、消費者目線の視点が生まれてくる。
多くの企業は、企業の論理でいろいろなことを考えてしまう。しかし、重要なのは生活者や消費者の視点なのです。経営コンサルタントは、自身の遊びなどを通じて、両方の面からアプローチすることが必要なのです。