国家公務員総合職第一次試験合格発表-変わる国家公務員試験

国家公務員総合職の第一次試験発表が先日された。

国家公務員試験は平成24年度実施分より、新採用試験として変更され、今回が始めての実施となる。

とは言うものの、主な変更は2点しか存在しない。

一つは、試験の名称変更。国家Ⅰ種が総合職へ、国家Ⅱ種が一般職へと名称が変更された。ちなみに、法科大学院卒業者向けや大学院向け、秋試験の実施など変わった(追加された)ものもあるが、名称の変更を単に行っただけというのが大半の見方である。

もう一つは、国家公務員の採用試験が時代の要請にこたえたともいうべきもので、「人物重視」になったことである。

参考⇒国家公務員試験の配点比率【平成24年新採用試験】

人物重視というのは、具体的には面接試験の評価ウエイトが上がったということである。今までは、筆記試験で高得点を取ることで、面接試験は無難に逃げ切るというのが典型的な国家公務員試験の受験戦略とされてきた。しかし、それもこれからは通用しないだろう。

こういった人物評価は、公務員試験のみならず、司法試験などとも一部関連している。司法改革の骨子は、受験テクニック偏重の旧司法試験を改めるということであった。

今回の国家公務員試験改正も、筆記試験偏りのテクニック重視の傾向に、より公務員として相応しい人物像を見極めるということが加わったものといえるだろう。

そもそも、地方公務員においては面接試験が重視される傾向にあったものが、国家公務員においてもそれがしっかりと試験制度に適用されうことになったということだろう。

優秀な公務員=学力の高い受験生、という図式ではなく、優秀な公務員の定義が変わりつつあるのだといえる。

公務員というのは、多様な仕事を行う存在であるが、中でももっともコアなものとして、「国民・住民に奉仕する」という前提がある。国民や住民というのは人である。

その人に奉仕する職業は、単に学力が良いということではなく、しっかりと向き合うことができるコミュニケーション力が必要である。

また、最近の公務員の不祥事を見ても、なぜ公務員になりたいのか?という動機が極めて重要だろう。単に安定している、地元で仕事ができる、といった動機だけで公務員として適正があるとはいえない。

そういったことを面接試験でしっかりと確認するというのが、今回の国家公務員試験変更の趣旨のように思える。

民間企業の就活では人物重視の評価というのは当たり前のことであって、何を今更・・・という気もしないこともないが、公務員という仕事にも民間的な発想が取り入れ出したということがいえる。

なお、公務員受験生は得てして面接試験が苦手であると言われているが、これは民間の就職試験同様に、志望動機の確立が胆になる部分である。

志望動機で決まる公務員面接試験

自分自身をしっかりと掘り下げながら、面接官の心に響く志望動機を作ることができれば勝ちだと考えて良いだろう。

コメントを残す