クライアントに依存させない

経営コンサルタントの歴史は日本ではまだまだ浅い。そのため、料金体系も不透明であり、コンサルティングサービスも体系化されているわけではない。クライアント(経営コンサルタントに依頼する企業)も経営コンサルタントとの付き合い方・接し方については戸惑う部分も多いようだ。

アメリカでは経営コンサルタントのコンサルティングサービスなどは一般的になりつつある。日本の企業はまだまだ情報や支援をお金で買うという風潮・意識は薄い。そのため、経営コンサルティングは未発展の途上にある。

経営コンサルタントも試行錯誤というのが現状だ。もちろん、今後コンサルティングサービスが一般的になったとしても、様々なやり方・方法があるのは否定できないし、それが経営コンサルタントの差別化につながると言う考え方もできる。

ただし、経営コンサルタントの本質は無視してはいけないだろう。

究極的には、経営コンサルタントが不要になる。それが、理想像だ。どこの企業の経営者も自分自身で全てを考え、そして行動することができればそれが一番良い。しかし、現実的にそうはならないし、より良い考え方・やり方はどの段階でも、どの企業でも存在するのであるから、コンサルティングのニーズはなくならない。

しかし、究極的に経営コンサルタントの活躍の場がなくなることが目標だとすれば、クライアントに依存させてしまう経営コンサルタントはNGだと考えることができる。

あたかも寄生虫のごとく、顧問契約にこだわる経営コンサルタントもいる。もちろん、経営コンサルタントとしてのスタイルは様々であるから否定の予知は無い。一方、それが長期的に持続することで、経営者は自分で考えるということを失ってしまい、常に経営コンサルタントに相談を持ちかけるようになる。

これは経営コンサルタントからすれば報酬が継続に獲得することができると言う意味で有用だ。しかし、経営者を支援する、と言う本質からは逸脱している。

経営コンサルタントは、時に経営者の代わりになることもあるだろうし、社外の良きブレインとして存在することになる。しかし、それは永続的なことを前提にしているわけではない。一時的な話なのだ。

経営コンサルタントは、経営者を育成し、自ら考え、行動に起こすというところまで最終的に支援するのが目的だ。依存させてしまっては本質的な目標からズレていることになる。

経営コンサルタントの潜在顧客は無数にいる。指導者と言う立場を持ち、どこかの段階でクライアントには巣立ってもらうと言うことをしっかりと自分の中に意識しておくことが必要だろう。

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