経営コンサルタントは孤独な職業

経営コンサルタントはかなり孤独な職業である。もちろん、人と触れ合う機会は非常に多いし、人との接点がまるで無いということではない。一方で、孤独に陥ることも結構あるのだ。

例えば、クラインアント企業への経営コンサルティングの場合には、社長以外とは孤独な関係になることが多い。通常、経営コンサルタントを入れるのは、社長の単独決裁で行われることが多く、社長以外の社員からは総スカンを食らう場合もある。

経営幹部や社員からすれば、経営コンサルタントはウザイ存在以外の何者でもない。善し悪しは別として、社員の立場からすれば、現状を変えるということに対しては少なからず抵抗を持っている。できれば、今の状況を変えたくないというのが本音なのだ。

経営コンサルタントは、問題点を発見し、原因を考え、課題を設定し、改善策を出して実行に導くようにする。これは、社員からすれば何とも面倒な存在なのである。

特に、会社と言うのはその会社固有のバリアがあり、よそ者は入れたがらない。経営コンサルタントは、社長権限でそのバリアの中にズカズカと平気な顔をして入ってくるので、「偉そうに」と言う形で煙たがられるものだ。何とも悲しい状況である。

経営コンサルタントとして独立することを夢見ている人も多いだろう。確かに、独立開業すればフリーランスとして自由に活動することは可能になるが、一方で孤独とも戦わなくてはならない。自分は経営コンサルタントでありつつも、社長である。自分の会社、事務所の経営のことも考えなければならない。

また、多くの場合は一人で経営コンサルタント業を営むことが多いので、社員はいない。相談する人もいなければ、面倒な仕事をこなしてくれる人もいない。一人で何でもこなさなければならないのだ。もちろん、あなたが経営コンサルタントして成功すれば社員をたくさん雇うこともできるだろうが、それにしてもそんなに早い段階で社員を雇うのは、経営的な観点から考えてもリスクがあるといえるだろう。

経営コンサルタント同士で集まることもあるが、その多くは情報交換と称した「心理戦」である。美味い話、儲かりそうな話、仕事になりそうな話を期待して経営コンサルタントが集まってきている。こういった集まりでは、本当の意味での友人を作るのは難しいし、いつ自分が落とし穴にはまってしまうかも分からない。

経営コンサルタントは基本的に孤独である。孤独を愛することができるかどうか、全部を一人でやる覚悟があるのかどうかも、経営コンサルタントの条件として重要なのである。

コメントを残す